Wi-Fiとは!インターネットやルーターとの違いは?初心者にも分かりやすく解説!
2023.10.24
目次
・Wi-Fi(ワイファイ)とルーターの違いは?
・Wi-Fiとは
・ルーターとは?
・Wi-Fiとルーターの違い
・Wi-Fiに接続するとできること
・スマホの通信量を節約できる
・家電やゲーム機をインターネットに繋げられる
・画像や動画・音楽を共有できる
・Wi-Fiを使うには何が必要?
・インターネット回線の契約
・プロバイダの契約
・ルーターの種類
・有線ルーター
・無線ルーター
・モバイルルーター
・ホームルーター
・ルーターを選ぶ際のポイント
・通信速度
・ルーターへの接続台数
・使用環境
・ルーターの性能
・IPv6に対応しているか
・ルーターを入手する方法
・市販の端末を購入する
・回線事業からレンタルする
・ルーターの設置方法
・ルーターの使用に関する注意点
・セキュリティ対策をする
・設置場所を工夫する
・定期的に再起動をする
・Wi-Fi以外の以外の主要な無線通信規格
・Bluetooth
・赤外線通信
・WiMAX
・近距離無線通信(NFC)
・有線LANと無線LAN(Wi-Fiを含む)の違いは?
・有線LANの仕組み
・無線LANの仕組み
・それぞれの特徴を比較すると?
・スマホをWi-Fiに接続する方法
・Wi-Fiに接続できない時の対処法
・①ルーターに近づいてみる
・②スマホのWi-Fi機能を一度オフにして再度オンにして試す
・③ルーターの電源ケーブルが抜けていないか確認する
・インターネット接続に関する機器
・モデム(ONU)
・ハブ
・メッシュWi-Fi・中継器
・Wi-Fiアクセスポイント
・ホームゲートウェイ
・外出先でWi-Fiに接続するには
・まとめ
Wi-Fi(ワイファイ)とルーターはどちらもインターネットに関連する用語ですが、これらの違いを理解していない方も多いのではないでしょうか。
インターネット関連の用語には、Wi-Fi・ルーター・無線/有線LANなどさまざまなものが存在します。これらを少しでも理解しておくと、より快適なインターネット環境の構築に役立つことがあります。
そこでこの記事では、Wi-Fiとルーターの違いについて詳しく解説します。ルーターの選び方やインターネット接続に関する機器等も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
毎月のスマホの料金を下げたいという方は、ruumモバイルがおすすめです。ruumモバイルは月額1,870円(税込)〜と格安でスマホを使うことができます。ruumモバイルは外出先でも自宅でも便利で安心なことから、以下のようなシーンで重宝するでしょう。
・旅行でのSNS発信(動画や音楽も)
・家族みんなでシェア(車での移動中の暇つぶしやカーナビアプリによる道案内など)
・ビジネス用途(大容量プランでテレワークでも安心)
ruumモバイルでは、利用状況に合わせて毎月プランを変更できます。変更に手数料はかからず、PCまたはスマホから手続きができるため安心です。
Wi-Fi(ワイファイ)とルーターの違いは?

早速ですが、Wi-Fiとルータの違いについて解説します。両者は混同されがちですが、全くの別物です。それでは詳しくみていきましょう。
Wi-Fiとは?
Wi-Fiとはパソコンやスマホ、ゲーム機、家電などのネットワーク接続に対応した機器を無線でLAN(Local Area Network *通信設備のこと)に接続する通信技術のことです。
より詳細には、IEEE(米国電気電子学会) 802.11シリーズと呼ばれる規格による無線通信を指しており、現在は「Wi-Fi 5」と呼ばれる「IEE802.11ac」という規格が主流になっています。
Wi-Fiは厳密には通信技術の名称ですが、一般的にはインターネットや無線LANと同じような意味で使用されることが多いため、インターネット通信が可能な機器を実際にインターネットに接続するためのものと覚えておくのが良いでしょう。
ルーターとは?
ルーターとは、スマホやパソコンなど複数台のデバイスをインターネット回線に接続するための機器です。もう少し噛み砕いていうと、ルーターなしでは、1つのインターネット回線に対して1台のデバイスしか接続できないということになります。
ただ、単にインターネット接続を行うという観点では、モデム(ONU)などとデバイスをつなぐことによっても可能です。しかし、モデム(ONU)で接続できるデバイスは1台のみです。
通常、インターネット接続には、デバイスごとにIPアドレスが割り振られる必要があります。IPアドレスとは、ネットワークに接続中のデバイスに割り振られる番号のことです。しかし、一般的に1度の接続で割り振られるのは1つのIPアドレスのみで、もしモデム(ONU)に2台以上のデバイスを接続したとしても、同時にはインターネットを利用できません。
一方、ルーターは、家など一定の範囲内にあるデバイスそれぞれに対してIPアドレスを発行したうえで、グローバルIPアドレスと変換します。俯瞰して見ると1つの範囲に対して1つのIPアドレスが付与されているように見えるものの、実際は範囲内においてそれぞれの端末に対して個別のIPアドレスが付与されています。これにより、同時に複数のデバイスでインターネットに接続できる仕組みです。
このように、自宅や職場などでスマホやパソコンを複数台インターネットに接続するためにはルーターの存在が欠かせません。なお、ルーターには、主に以下の2つの機能が備わっています。
フィルタリング機能 |
指定された条件のもと、特定のパケットを優先的に通信させる、もしくは特定のパケットの通過を禁止する機能。 接続できるデバイスを制限し、セキュリティ性を高める。 |
---|---|
ルーティング処理 | 宛先となるデバイスのIPアドレスを照合し、最適なインターネット経路を見つける。 |
Wi-Fiとルーターの違い
先述のとおり、Wi-Fiとルーターは全くの別物です。そもそもWi-Fiは「規格(技術)の名称」で、ルーターは「機器の名称」です。
Wi-Fiに接続するためにはルーターが必要です。ルーターがスマホやパソコンなどのデバイスにWi-Fiの電波を届け、インターネット接続ができるようになります。
Wi-Fiに接続するとできること

スマホの通信量を節約できる
スマホをWi-Fiに接続することでスマホのデータ通信量を節約することができます。
通常スマホの契約において5G/4G(LTE)など携帯電話用の回線の月間データ通信量の上限が決まっていることが多いです。上限を超えて通信を行うと通信制限がかかり、通信速度が著しく落ちてしまいます。
しかし、スマホをWi-Fiに接続してインターネットを使用すると、5G/4G(LTE)の回線を使わないため、携帯電話用のデータ通信量を節約することができます。
家電やゲーム機をインターネットに繋げられる
Wi-Fiに接続することで家電やゲーム機などをインターネットに繋げられます。
例えばエアコンや洗濯機をインターネットに接続することで、スマホから操作して帰宅する少し前にエアコンをオンにすることができたり、洗濯機を回し始めるタイミングを調整できたりします。
また、ゲーム機をインターネットに繋げることでオンライン対戦や、協力プレイを楽しめます。
便利さ、楽しさの両方の観点からWi-Fiに接続するメリットがあります。
画像や動画・音楽を共有できる
同じWi-Fiに繋いだスマホやパソコン同士でデータを共有することができます。
例えばお父さんが購入した動画や音楽を子供のパソコンやスマホに共有することができます。
一度設定すれば毎回共有の処理をしなくても自動で共有できるので、便利に共有することができます。
Wi-Fiを使うには何が必要?

Wi-Fiを使うにはインターネット回線の契約とプロバイダの契約が必要です。
ただ、今ではインターネット回線とプロバイダをセットで契約できるケースが多いため、インターネット回線とプロバイダの契約を厳密に区別する必要はないかもしれません。
セットで契約すると手続きが楽だったり、お得だったりするのでセットで契約するのがおすすめです。
インターネット回線の契約
インターネットの通信設備を提供する回線事業者と契約する必要があります。「ドコモ光」「SoftBank 光」「auひかり」や最近だと「NURO 光」などが有名です。
自宅に新しく光回線を引く場合は工事が必要なため、余裕を持ってお申し込みなどを行いましょう。
プロバイダの契約
回線事業者とは別で、回線への接続を管理するプロバイダーと契約してインターネットに接続するためのIDやパスワードを発行してもらう必要があります。
「@nifty」や「BIGLOBE」などが有名です。
ルーターの種類

ルーターは主に以下の4種類に分けられます。ここでは、それぞれの違いについて解説していきます。
・有線ルーター
・無線ルーター
・モバイルルーター
・ホームルーター
それぞれ詳しくみていきましょう。
有線ルーター
読めばわかるように、有線ルーターはLANケーブルを用いて、パソコンやゲーム機などをインターネットに接続するルーターです。LANケーブルを直接挿し込んで接続するため、通信速度が速く、安定しやすくなります。
後述する無線ルーターと比較してルーター本体の価格が安いものの、接続できるデバイス数が限られているのがデメリットです。スマホが当たり前となった昨今において、あえて有線ルーターを使用している方はあまりいません。
無線ルーター
無線ルーターは、ある範囲内のネットワークを無線化し、インターネット接続をできるようにするルーターです。多くの無線ルーターがLANポートを搭載しており、LANケーブルを用いた有線接続もできます。なお、別の呼称として「Wi-Fiルーター」が使われる場合もあります。
無線ルーターにより、スマホやパソコンなど複数台のデバイスを無線でインターネット接続が可能です。最近では、スマホやパソコン以外にもインターネット接続を必要とする家電などが増えており、無線ルーターの重要度が高まっています。
モバイルルーター
モバイルルーターは、Wi-Fiを経由してモバイル回線を使い、スマホなどのデバイスをインターネットに接続するルーターのことをいいます。SIMカードをルーターに挿入して使用し、サイズが小型であるため持ち運びが可能です。
営業や出張など外出先でインターネット環境が必要な方、旅行や推し活の遠征で遠出する機会の多い方などに適しています。また、1人暮らしなど接続デバイスの少ない方にもおすすめのルーターです。
ホームルーター
ホームルーターは、モバイル回線を用いてインターネット接続を可能にする据え置き型のルーターです。コンセントにつなぐだけで、インターネット環境が整います。
一般的なルーターとホームルーターの違いとして、以下の点が挙げられます。
・ルーター(固定回線):回線工事→必要、SIMカード→不要
・ホームルーター:回線工事→不要、SIMカード→必要
ホームルーターは開通工事が不要でインターネット環境を簡単に構築できる一方、速度制限にかかったり通信が不安定になったりするなどのデメリットもあります。使用環境や用途に合わせて自分に合った種類のルーターを選択することが大切です。
ルーターを選ぶ際のポイント

快適にインターネット接続をするためには、自分に合ったルーターを選ぶことが大切です。ルーターを選ぶ際のポイントは主に以下のとおりです。
・通信速度
・ルーターへの接続台数
・使用環境
・ルーターの性能
・IPv6に対応しているか
それぞれについて詳しく解説します。
通信速度
ストレスフリーにインターネットを楽しむためには、通信速度が非常に大切です。通信速度の速いルーターを選べば、オンラインゲームや動画視聴などをする際も快適に楽しめます。
通信速度を左右する要素として、通信規格が挙げられます。通信規格ごとの通信速度や周波数帯については、以下の表のとおりです。
通信規格 | 呼称 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|---|
IEEE802.11 | - | 2Mbps | 2.4GHz |
IEEE802.11b | - | 11Mbps | 2.4GHz |
IEEE802.11a | - | 54Mbps | 5GHz |
IEEE802.11g | - | 54Mbps | 2.4GHz |
IEEE802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps | 2.4GHz/5GHz |
IEEE802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps | 5GHz |
IEEE802.11ax | Wi-Fi 6 | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz |
IEEE802.11ax | Wi-Fi 6E | 9.6Gbps | 2.4GHz/5GHz/6GHz |
IEEE802.11be | Wi-Fi 7 | 46Gbps | 2.4GHz/5GHz/6GHz |
普段使いの場合、IEEE802.11n以上の通信規格であれば基本的には問題ありません。他にもルーターの通信速度を左右する要素として、以下の2つも挙げられます。
要素 | 詳細 |
---|---|
アンテナ数 |
・アンテナが多いほど通信速度が速くなる ・最大アンテナ数は8本 |
バンド数 |
・使用できる電波(周波数帯)の数 ・2.4GHz/5GHz帯の「デュアルバンド」や2.4GHz/5GHz/6GHz帯の「トライバンド」がある ・トライバンドは複数台の同時接続でも通信速度が低下しにくい |
ルーターへの接続台数
ルーターごとに「同時接続できるデバイス数の上限」が設定されています。スマホやパソコン、タブレット、ゲーム機、家電など、同時に接続したいデバイスの台数をあらかじめ把握しておくことが大切です。
なお、ルーターへの接続台数は上限よりも少し余裕を持たせておいた方が、通信が安定して速度も遅くなりづらくなります。そのため、実際に接続したいデバイス数よりも少し多くの台数を接続できるルーターを選ぶのがおすすめです。
使用環境
ルーターごとに適した使用環境が異なります。そのため、自宅や職場などの使用環境に合わせたルーター選びが大切です。
ルーターの商品説明の欄には、「ワンルーム向け」「戸建て向け」「マンション向け」などの想定使用環境が目立つように記載されています。ルーターを選ぶ際は、これらを参照して自分に合っているかを確認しましょう。
また、「ルーターを設置する階数」と「インターネット接続をする階数」が異なる場合、通信が不安定になりやすいです。その場合、メッシュWi-Fiや中継器を設置して電波の届く範囲を広げましょう。
ルーターの性能
ルーターの性能は製品によって異なり、それぞれ異なる特徴があります。高性能なルーターの例としては、以下のようなルーターが挙げられます。
・混雑を避けた高速通信が可能なIPv6接続に対応したルーター
・オンラインゲームも快適な超高速ルーター
・網目状のWi-Fi環境を構築可能なルーター
ただし、ルーターの性能が高くなるほど、値段も高くなります。ここで大切なのは、自分の用途や使用環境に適したルーターを選ぶことです。必ずしも高性能なルーターを選ぶのが全員にとって最適とは限りません。
IPv6に対応しているか
IPv6は次世代のインターネットプロトコルで、IPv4の後継となるものです。通信速度やセキュリティ性においてさまざまなメリットがあります。
IPv6に対応したルーターであれば、IPv6対応のサービス(動画視聴やWebサイトの閲覧)を快適に利用しやすいです。安全かつ高速なインターネット環境を構築したい方は、IPv6対応のルーターが適しています。
ただし、パソコンの中にはIPv6に対応していない機種もあるため、自分のパソコンがIPv6に対応しているかの確認も忘れないようにしましょう。
ルーターを入手する方法

ここでは、ルーターの入手方法を紹介します。主な方法は、市販の端末を購入する、もしくは回線事業者からレンタルする方法です。
市販の端末を購入する
「できるだけ高性能なルーターを購入したい」「オンラインゲームをするから速度にこだわりたい」などの場合は、市販の端末を購入する方法があります。家電量販店やECサイトには豊富な種類のルーターが揃っており、選択肢が幅広いです。
しかし、選択肢が多すぎて、ルーターに関する知識がないと、ルーター選びが難航するかもしれません。その場合は、スタッフに相談したり、レンタル製品を活用したりするのがおすすめです。
回線事業者からレンタルする
基本的にはルーターの端末代金を1〜2年かけて支払い端末を購入するのが一般的ですが、回線事業者からレンタルすることも可能です。
ルーターのレンタル代が安い場合や無料キャンペーンが実施されている場合などは、購入するよりもレンタルした方が安く済むこともあります。
ルーターの設置方法

ルーターを設置する際の手順は以下のとおりです。
1. インターネット回線の契約をする
2. ルーターを購入・レンタルする
3. 壁から出ているケーブルとモデム(ONU)をつなぐ
4. LANケーブルを用いてモデム(ONU)とルーターをつなぐ
5. ルーターの初期設定をする
6.接続したいデバイスにWi-FiやLANケーブルをつなぐ
ルーターの設定では、プロバイダーから送られてくる書類に記載された情報が必要です。無くさないように気を付けましょう。
ルーターの使用に関する注意点

ルーターの使用に関する注意点として、以下の3つが挙げられます。
・セキュリティ対策をする
・設置場所を工夫する
・定期的に再起動をする
それぞれについて詳しく解説します。
セキュリティ対策をする
家庭用のルーターであっても個人情報が漏えいしたりサイバー攻撃されたりするリスクがあるため、インターネットを使用する際は、セキュリティ面に注意する必要があります。
主に以下のようなセキュリティ対策が推奨されます。
・セキュリティサービスに加入する
・ルーターへの接続に必要なID・パスワードを複雑にする
・ファームウェアを最新のものにアップデートする
サイバー攻撃は他人事と捉えがちですが、端末やカメラが乗っ取られて、悪用されたケースも少なくありません。他にも、ウイルスに感染したり、クレジットカードを不正利用されて高額請求されたりなどのケースも存在します。
特に自宅でテレワークをしている方は、会社の機密情報が漏えいしないように対策する必要があります。家庭用のルーターだからといって、セキュリティ対策を怠らないようにしましょう。
設置場所を工夫する
無線でインターネット接続をする際は、設置場所を工夫することも大切です。
ルーターの周囲に木材やコンクリートなどの遮蔽物があると、Wi-Fiの電波は弱まってしまいます。棚の中や部屋の端などにルーターを設置すると電波が弱まり、通信が不安定になったり、通信速度が低下したりします。
ルーターのベストな設置場所は、床よりも少し高い部屋の中央部です。間取りや家具の配置の問題でこれが困難な場合は、可能な限り見通しの良い場所に設置することをおすすめします。
定期的に再起動をする
「通信が頻繁に途切れる」「通信速度が遅い」などルーターの調子が悪い場合は、ルーターを再起動しましょう。再起動により、接続状態や通信速度が改善される可能性があります。
ルーターは電源を入れっぱなしの状態で使用するのが一般的ですが、その影響で熱がこもりやすかったり、アクセスログが蓄積されたりします。これにより、一時的に不具合が生じる仕組みです。
ちなみに、再起動しても不具合が改善されない場合や、不具合があまりにも頻発する場合は、ルーターの寿命が尽きている可能性があります。この場合は、ルーターの買い替え・交換を検討するのが賢明です。
Wi-Fi以外の主要な無線通信規格

ここでは、Wi-Fi以外の主要な無線通信規格を紹介します。紹介する内容は以下のとおりです。
・Bluetooth
・赤外線通信
・WiMAX
・近距離無線通信(NFC)
それぞれ詳しくみていきましょう。
Bluetooth
Bluetoothは、近くにある複数のデジタルデバイスを無線で接続し、データ通信や音声通信を行う通信規格です。Bluetoothが使われている製品としては、コードレスのマウスやワイヤレスイヤホンなどが挙げられます。
Wi-Fiと同じく電波の周波数帯は2.4GHzですが、電波は約10m程度という超近距離の範囲にしか届きません。Bluetoothは4Gや5Gなどスマホの回線とは異なり、通信料がかからないという特徴もあります。Bluetooth機器さえ購入すれば、どれだけ使っても無料です。
赤外線通信
赤外線通信は、低い周波数の電波(赤外線)を用いてデータ通信を行う通信規格です。赤外線通信が用いられている製品としては、家電のリモコンなどが挙げられます。
一般的に、リモコンには広く赤外線通信が使用されています。ガラケーが主流の時代では、携帯電話の通信方法としても主流でした。
スマホが主流となった現在も、連絡先の交換やデータのやり取りなどに赤外線通信が用いられており、内蔵カメラに赤外線通信が搭載されたスマホも販売されています。なお、赤外線通信は電磁波の1種で、通信の届く範囲が比較的短いです。
WiMAX
WiMAXは、UQコミュニケーションズ株式会社が提供している独自の通信規格(通信技術)です。従来の光回線などの固定回線とは異なり、移動しながらでもインターネットを利用できます。
また、Wi-Fiとは別の技術で開発されており、マクロ波を使った電波が用いられている通信規格です。WiMAXサービスでは、WiMAX独自の回線だけでなく、4G(LTE)や5Gなどのモバイル回線も利用できます。
近距離無線通信(NFC)
近距離無線通信(NFC)は、スマホ決済やICカードなどで使われている通信規格です。
NFCは「Near Field Communication」の略で、「近距離無線通信」を意味しています。Bluetoothの電波が届く範囲よりもさらに短く、触れる程度の距離における通信に用いられています。
有線LANと無線LAN(Wi-Fiを含む)の違いは?

インターネットに関連する用語として、有線LANと無線LANも挙げられます。LANとは、局所的に構築されたネットワークを指す言葉です。
有線LANと無線LANはインターネットへの接続方法の違いを表しています。ここでは、それぞれの仕組みや特徴について解説します。
有線LANの仕組み
有線LANは、通信基地局からインターネット回線を経由して送られてくる信号を用いて相互通信する接続方法です。ルーターやモデム(ONU)などの通信機器でインターネット回線を仲介し、デバイスとLANケーブルでつなぎます。
有線LANによる接続は、ルーターやスマホ・パソコンなどのデバイスをLANケーブルでつなげてインターネットに接続する仕組みです。直接LANケーブルでつなぐため、無線LANよりも安定した高速通信が提供されます。
無線LANの仕組み
無線LANは、電波や電磁波といった無線を使用して、デバイスをLANに接続する接続方法です。
通信基地局から送られてくる電波・電磁波をルーターが受信し、デバイスに伝送してインターネットに接続します。有線LANとの違いとして、LANケーブルを通さずに無線でデータ通信がされていることが挙げられます。
それぞれの特徴を比較すると?
有線LANと無線LANの特徴を比較すると、それぞれ以下のような違いがあります。共通点を上げると、通信が混雑する時間帯に通信速度が遅くなる可能性がある点です。
有線LAN | 無線LAN | |
---|---|---|
伝送媒体 | LANケーブル | 電波 |
通信速度 | 高速(安定) |
有線LANと比べて遅い (環境によっても異なる) |
同時接続台数 | 少ない | 多い |
設置作業 | 配線が必要 | 設定のみ |
セキュリティリスク | 低い | 高い |
適している使用環境 | 安定した高速通信や高いセキュリティ性を求める場合 | 移動のしやすさや複数台の同時接続を求める場合 |
スマホをWi-Fiに接続する方法

まずスマホでWi-Fi機能をオンにしましょう。
iPhoneの場合は、「設定」から「Wi-Fi」を選択し、Wi-Fi機能をオンにします。
Android端末の場合は、「設定」から「無線とネットワーク」、「Wi-Fi」の順に選択して、Wi-Fi機能をオンにします。
Wi-Fi機能をオンにすると、接続可能なSSID(ネットワーク名)が表示されるので該当するものを選択し、パスワードを入力すれば接続が完了します。
ネットワーク名とパスワードはルーターの本体などに記載されているので、確認しましょう。
Wi-Fiに接続できない時の対処法

Wi-Fiに接続できない時は以下の対処をしてみましょう。それでも接続できない時はプロバイダに問い合わせるのがおすすめです。
①ルーターに近づいてみる
ルーターとスマホの間に壁や家電などの障害物があるとWi-Fiの電波が届きにくくなります。
ルーターの近くでスマホを使用したり、中継機を設置するなどしましょう。
②スマホのWi-Fi機能を一度オフにして再度オンにして試す
ルーターに近づいてもなかなか繋がらない場合、スマホで不調が起きている可能性があります。
スマホのWi-Fi機能を一度オフにして再度オンにして接続を試みましょう。
③ルーターの電源ケーブルが抜けていないか確認する
なにかの拍子にルーターの電源ケーブルが抜けてしまっている場合があります。
またタコ足配線の元の電源を切ってしまっていたなどというケースもあります。
ルーターの電源が切れていないか確認しましょう。
インターネット接続に関する機器

インターネット接続に関する機器には、ルーター以外にも以下のようなものがあります。
・モデム(ONU)
・ハブ
・メッシュWi-Fi・中継器
・Wi-Fiアクセスポイント
・ホームゲートウェイ
それぞれについて詳しく解説します。
モデム(ONU)
モデムとは、ケーブルテレビ回線や電話回線などのアナログ信号をデジタル信号に変換する機器です。光回線の場合は、ONU(光回線終端装置)を用いて、光信号をデジタル信号に変換します。 モデムとONUはどちらもアナログ信号/光信号とデジタル信号を相互変換しており、扱う信号が異なるだけで同じ役割です。
モデム・ONUとルーターの関係ですが、モデム・ONUが信号を変換した後、データをルーターが各デバイスに割り振るというものです。これにより、複数のデバイスをインターネットに接続できるようになります。スマホやパソコンなど複数台のデバイスを同時接続する際は、以下のように機器を組み合わせることが必要です。
・ケーブルテレビ回線や電話回線:モデム+ルーター
・光回線:ONU+ルーター
中にはルーター機能が搭載されたONUもあり、その場合は別途でルーターを購入する必要はありません。
ハブ
ハブ(HUB)とは、ルーターに有線で接続できるデバイス数を増やしたり、LANケーブルの距離を長くしたりするための集約装置です。ルーターに搭載されているLANポートは基本的に数が限られており、単体では有線で接続できるデバイス数を増やせません。
そこでルーターにハブをつなぐことで、間接的にLANポートの数を増やし、LANケーブルで有線接続できるデバイス数を増やせるようになります。わかりやすくいうと、電気コンセントにおける電源タップのような役割です。
ルーターはインターネット接続において必須の機器ですが、ハブはあくまでインターネット接続を便利にするための機器です。なお、現在販売されているルーターの多くがハブ機能を搭載しており、単体でも複数台のデバイスを有線で接続できます。ルーターの多くが4つのLANポートを持っています。
メッシュWi-Fi・中継器
基本的にWi-Fiはルーターから離れて使うと、電波が不安定になって接続しづらくなります。そこで中継器やメッシュWi-Fiを用いると、通常では電波の届かない離れた場所でもWi-Fiに接続できるようになります。
中継器の役割は、名前のとおりルーターからの電波を中継し、距離の離れたデバイスまで電波を届けることです。
一方、メッシュWi-Fiは中継器の機能に加えて、機器本体が搭載するデータベースとプログラムを使用して、電波が効率的に届くルートを計算して最適なWi-Fi環境を構築してくれます。メッシュWi-Fiは中継器と比較して高額な製品が多いため、自分の使用環境や用途に合わせて最適な方を選びましょう。
Wi-Fiアクセスポイント
アクセスポイントとは、スマホやパソコンなどの無線LAN機能(Wi-Fi機能)を搭載したデバイスをWi-Fiに接続するための機器です。有線LANと無線LANを相互変換する役割を果たしています。アクセスポイントは、「基地局」や「親機」などの呼ばれ方もします。
その中でもWi-Fiアクセスポイントは、設置すると疑似的な通信基地局を構築できる機器です。ルーターから受信した電波を発信する役割を果たしており、それ以外に持ち合わせている機能はほぼありません。
なお、自宅のようにあまり広くない場所で使用する分には、ルーターのみで十分なことがほとんどです。店舗や事務所、オフィスで利用する場合など、ビジネスシーン向けの機器といえます。
ホームゲートウェイ
ホームゲートウェイとは、光電話に対応したルーターのことです。通常のルーターは光電話に対応していませんが、ホームゲートウェイはルーター機能と光電話対応機能の両方を持っています。
最近ではホームゲートウェイの機能を持ったルーターが増えており、「ホームゲートウェイ=光電話を使用できるONU(ルーター)」という広い意味で用いられることも増えました。なお、ホームゲートウェイ・ONUの市販はされておらず、光電話を契約するとプロバイダーから送付されます。
外出先でWi-Fiに接続するには

外出先でWi-Fiに接続するにはカフェや駅などの無料で利用できるフリーWi-Fiが活用できます。
しかし、フリーWi-Fiは誰でもアクセス可能なためセキュリティ面のリスクがあります。
日常的に外出先でWi-Fiに接続したい場合は、持ち運びができるモバイルルーターを契約するのがおすすめです。
ruumモバイルなら月額1,870円〜で外出先でもWi-Fiに接続できるモバイルルーターの契約が可能です。
まとめ
Wi-Fiとはネットワーク接続に対応した機器を無線で接続する通信技術のことを言います。
ただし厳密な定義が難しいうえに、日常生活ではなんとなく「無線でインターネットに接続できるもの」というような認識を持っておけば大きく困ることはないでしょう。
また、Wi-Fiを利用することで家電を遠隔で操作できるなど生活が便利になるのでぜひ活用しましょう。
毎月のスマホの料金を下げたいという方は、ruumモバイルがおすすめです。ruumモバイルは月額1,870円(税込)〜と格安でスマホを使うことができます。ruumモバイルは外出先でも自宅でも便利で安心なことから、以下のようなシーンで重宝するでしょう。
・旅行でのSNS発信(動画や音楽も)
・家族みんなでシェア(車での移動中の暇つぶしやカーナビアプリによる道案内など)
・ビジネス用途(大容量プランでテレワークでも安心)
ruumモバイルでは、利用状況に合わせて毎月プランを変更できます。変更に手数料はかからず、PCまたはスマホから手続きができるため安心です。